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  1. 仙台市議会 2017-02-22
    市民教育委員会 本文 2017-02-22


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから市民教育委員会を開会いたします。  本日は、田村稔委員から欠席の届け出がありましたので、御報告をいたします。  それでは、審査に入ります。  本委員会において審査を行います案件は、議案7件、請願4件であります。  まず、審査の方法についてお諮りいたします。審査の順序は、お手元に配付の審査順序表のとおり、議案、請願の順とし、このうち議案については順次質疑を行い、全議案に対する質疑終了後、決定に入ることにしたいと思いますが、そのうち第34号議案市町村立学校職員給与負担法の改正に伴う経過措置を定める条例及び第64号議案仙台市立の小学校、中学校等の教職員の退職手当支給制限等の処分に係る手続に関する条例を廃止する条例は、関連がありますので、一括して質疑を願いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めることにいたします。  なお、議案並びに請願審査終了後、所管事務について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《付託議案の質疑について》 3: ◯委員長  それでは、これより付託議案の審査に入ります。  まず、第34号議案仙台市立学校職員給与負担法の改正に伴う経過措置を定める条例及び第64号議案仙台市立の小学校、中学校等の教職員の退職手当支給制限等の処分に係る手続に関する条例を廃止する条例について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 4: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第48号議案仙台市特定非営利活動促進法の施行に関する条例の一部を改正する条例について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 5: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第62号議案仙台学校条例の一部を改正する条例について質疑を願います。 6: ◯すげの直子委員  今回の条例改正は、青葉区錦ケ丘に錦ケ丘中学校を設置するためのものです。大変ようやくとの思いが強いんですけれども、今回錦ケ丘中学校ができることで、開校当初の生徒数はどうなる見込みか、また広瀬中学校の現在の生徒数と、錦ケ丘中学校開校後はどうなるのか、お伺いいたします。
    7: ◯学事課長  錦ケ丘中学校につきましては、平成31年4月の開校を予定しておりますが、開校時点での生徒数につきましては550名程度と想定しております。また、広瀬中学校につきましては、現在5月1日現在で生徒数1,139名となっておりますが、こちらも同じく開校時点、平成31年4月時点ではおよそ650名程度と想定しております。 8: ◯すげの直子委員  この間、新たな学校が設置されても、すぐに教室不足になったりですとか、プレハブ教室を建てざるを得ないというようなことも起きています。錦ケ丘中学校では、そういう心配はないのでしょうか。ピーク時にはどのくらいになると見込んでいらっしゃるのか伺っておきます。 9: ◯学事課長  錦ケ丘中学校につきましては、ピーク時としておおむね700名程度の生徒数を見込んでおりまして、教室不足等は発生しないものと考えております。 10: ◯すげの直子委員  ぜひそういう対応にしなければならないというふうに思います。  先ほどもありましたけれども、学校の開校自体は2年後の4月ということです。広瀬中学校の過大規模はまだまだしばらく続きます。以前学校にお話をお聞きした際に、校舎も校庭も体育館もスペースが足りないと。子供たちがけがをしないかととにかく心配だというお話なんかも伺っておりました。まだ800人台ぐらいのときにもう既にそういうお話でしたので、本当に今も学校運営、大変御苦労があるんじゃないかなというふうに思います。地域の方からも、行政のほうが推計とってるんだから何年後にどうなるのかわかっているはずじゃないかと、どうしてこんなに待たせるのかという、そういうお声もいただいておりました。学校建設のこれまでの進め方については、これまでも往々にして後手に回っているという印象もあります。やはり子供たちのことですから、こうしたことは本来であれば先を見通した計画に基づいて実施をしていくという考え方が必要だと思いますけれども、最後に伺います。 11: ◯学事課長  広瀬中学校につきましては、隣接する中学校との学区変更の可能性も念頭に置きながら、生徒数の増加の主な原因となっておりました錦ケ丘地区を初めとした学区内の住宅分譲の状況を見ながら対応を検討する必要がございましたことから、平成25年度に分離、新設の判断に至ったという経緯がございます。  過大規模校への今後の対応につきましては、将来的な児童生徒数を的確に把握しながら、必要に応じ通学区域の変更や校舎の増築、あるいは分離、新設といった対応を図ってまいることで、教育環境の確保に努めてまいりたいと存じます。 12: ◯委員長  ほかに質疑はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 13: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第77号議案指定管理者の指定に関する件について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 14: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第78号議案指定管理者の指定に関する件について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第79号議案指定管理者の指定に関する件について質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 16: ◯委員長  終了いたしました。  以上で全議案に対する質疑を終了いたしました。             《付託議案の決定の審査について》 17: ◯委員長  それでは、これより付託議案の決定を行います。  決定の審査は、審査順序表のとおり、順次討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 18: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りしました方法により審査を行います。  なお、要望事項等につきましては、付託議案の決定が全て終了した後に一括して確認したいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  まず、第34号議案市町村立学校職員給与負担法の改正に伴う経過措置を定める条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 19: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第34号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 20: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第48号議案仙台市特定非営利活動促進法の施行に関する条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第48号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 22: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第62号議案仙台学校条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 23: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第62号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 24: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第64号議案仙台市立の小学校、中学校等の教職員の退職手当支給制限等の処分に係る手続に関する条例を廃止する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 25: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第64号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 26: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第77号議案指定管理者の指定に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 27: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第77号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 28: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第78号議案指定管理者の指定に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 29: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第78号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 30: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第79号議案指定管理者の指定に関する件について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 31: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第79号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 32: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  以上で全議案に対する決定を終了いたしました。  この際、議案に対する要望事項等がございましたらお願いをいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 33: ◯委員長  なければ、以上で付託議案審査を終了いたします。  次に、第1号請願から第4号請願までについてでありますが、第1号請願、第2号請願の紹介議員であります花木則彰議員、及び第3号請願、第4号請願の紹介議員であります高見のり子議員がそれぞれ所属委員会で審査中でありますので、一旦審査を保留し、所管事務に進みたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯委員長  御異議なしと認め、そのようにさせていただきます。                《所管事務について》 35: ◯委員長  所管事務についてであります。  まず、市民局より一括して報告を願います。 36: ◯市民局長  市民局から2件御報告を申し上げます。  まず、仙台市空家等対策計画中間案に関する市民意見募集の実施結果についてでございます。  本計画は、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、空き家等対策を総合的かつ計画的に推進するために策定するものでございます。  平成29年度から平成33年度を計画期間とする新たな計画の策定に当たり、12月19日から1月27日の期間で中間案に関する市民意見の募集を実施いたしました。このたび、その結果がまとまりましたので、本日御報告をいたします。  詳細につきましては、資料1により市民生活課長から御説明をいたします。  次に、杜の都の自転車プラン後期実施計画中間案に関する市民意見募集の実施結果についてでございます。  平成25年7月に杜の都の自転車プランを策定し、安全な自転車利用環境の実現に向け、これまでさまざまな取り組みを実施してまいりました。これまでの取り組みの成果や検証を踏まえ、平成29年度から平成32年度までの後期実施計画を策定するに当たり、12月19日から1月27日の期間で中間案に関する市民意見の募集を実施いたしました。このたび、その結果がまとまりましたので、本日御報告をいたします。  詳細につきましては、資料2により自転車交通安全課長から御説明をいたします。 37: ◯市民生活課長  仙台市空家等対策計画中間案に関する市民意見募集の実施結果につきまして御説明いたします。  お手元の資料、1-1をごらんいただきたいと存じます。  1、実施概要につきましては、先ほど局長より御説明を申し上げたとおりでございます。  次に、2、意見募集結果についてでございますが、合わせて20の個人や団体から62件の御意見を頂戴いたしました。いただいた御意見の内訳につきましては(3)の表にあるとおりでございますが、第5章、今後の空家等対策の方向性と具体的施策に関するものが37件と最も多く、次いで第4章、空家等対策の基本理念及び基本方針等に関するものが9件となってございます。総じて計画の方向性については御理解をいただき、計画の推進や各施策の実行などにおいて配意すべきことへの御意見等を多くいただいたと捉えております。  意見の内容及び意見に対する本市の考え方につきましては、資料1-2にまとめてございますので、後ほど御高覧をいただければと存じます。  また、資料1-3は、中間案に対していただきました御意見による修正や文言整理各種データ時点修正等を加えた計画案でございます。  なお、33ページをごらんいただきたいと存じます。  法施行から12月までの約1年7カ月の実績を踏まえまして、計画の目標値を設定してございます。例えば特定空家等につきましては、12月末までに把握した50件のうち12件が改善され、38件が未改善として残っており、これから把握するものの改善件数も考慮し、目標値を平成29年度、平成30年度の集中対策期間で40件と、計画期間の5年間で55件と設定いたしたところでございます。  そのほか、中間案に修正または追加を行った箇所につきましては、下線を表示してございますので、後ほど御高覧いただければと存じます。  資料1-1にお戻りいただきたいと存じます。  5、今後のスケジュールでございます。  3月に仙台市空家等対策計画検討部会で最終案の御審議をいただきまして、3月中に策定いたしたいと考えてございます。
    38: ◯自転車交通安全課長  杜の都の自転車プラン後期実施計画中間案に関する市民意見募集の実施結果について御説明いたします。  それでは、資料2-1をごらんください。  1、実施概要につきましては、先ほど局長が申し上げたとおりでございます。  次に、2、意見募集結果につきましては、17の個人、団体から88件の御意見をいただきました。いただいた御意見の内訳は表のとおりでございますが、第3章の後期実施計画取り組みに関するものが全体の半数以上となっておりました。内容といたしましては、利用者のルール、マナーの向上に対するものや、自転車の走行空間など、ハード整備の充実を求めるものなど、今後の取り組みに対する多くの貴重な御意見をいただきました。  御意見の内容、本市の考え方につきましては、資料2-2のとおりとなっておりますので、後ほど御高覧いただければと存じます。  また、資料2-3、こちらが今回いただいた御意見を踏まえた計画案となっており、あわせて本文の文言整理各種データの時点修正も行っております。  それでは、資料2-3、計画案の47ページをごらんいただきたいと思います。  こちらが後期実施計画評価指標となっております。計画案では、それぞれの方針に評価指標を設けて取り組むこととしております。例といたしましては、方針1の協働による安全に自転車を利用する意識づくりに関しては、自転車利用ルール理解度や遵守率の向上をさせること、方針2の安全・安心な道路空間の形成に関しては、ネットワーク路線あんしん通行路線の整備率を向上させてまいります。また、一番下にございますプラン全体に関しましては、自転車の事故の削減、本市の取り組む自転車施策に対する満足度が高まることを目標に掲げております。今後4年間、これらの評価指標をもとに、施策の進捗状況や効果を的確に把握しながら、後期実施計画を進めてまいります。  このほか、計画の詳細につきましては、後ほど御高覧いただければと存じます。  それでは、資料2-1にお戻りいただきたいと存じます。  5の今後のスケジュールでございますが、3月の杜の都の自転車安全利用推進委員会を経て、3月中に計画を策定したいと考えております。 39: ◯委員長  ただいまの報告に対し、質問等がありましたらお願いします。 40: ◯ふるくぼ和子委員  私からは、まず資料1の仙台市空家等対策計画中間案に対しての意見募集の結果が報告をされた、これについて伺いたいと思います。  空家等対策計画、この中間案に寄せられました市民意見、読ませていただきました。本当にさまざまな角度から、それぞれの持っていらっしゃる問題意識を多岐にわたって多くの方から多くの意見として寄せられているということを感じました。もちろんこれはパブリックコメントということですから、出された意見は施策へと反映をすると。具体的に計画にも反映をして、今回報告をされているということで、さらにそれを反映させていくという関係になるんだというふうに思いますが、市民から寄せられたこうした声だとか参画の思いなどについて、まず御当局の受けとめ方について伺いたいと思います。 41: ◯市民生活課長  今回のパブリックコメントでは、市民や関係団体の方から多くの御意見をいただきました。市民の皆様の経験や知見に基づく示唆に富んだ御意見も多くいただきましたことから、今回の計画案に反映したものだけではなく、その他の御意見、御提案につきましても参考とさせていただきながら、今後の具体の施策を進めてまいりたいと存じます。 42: ◯ふるくぼ和子委員  本当にたくさんの意見、特にパブリックコメントとして出されたものですから、ぜひそういう形で生かしていっていただきたいなというふうに思っています。  それで、私も以前から空き家等の解消の方策については、所有者とともに課題を共有しながら解消を促していく、そのためにも各種支援の取り組みが必要なんだということを求めてまいりました。この間、そうした議論の中で、御当局の御努力もあって、専門家による相談であるとか、少しずつ前進をさせてきたと思っておりますし、そのことについても評価をしたいというふうに思っています。今回の市民意見を踏まえて充実をさせたという中間案の中にも、新たに解体費の助成、これが盛り込まれていることについても私も大変喜んでいます。それで、これは来年度の予算案の中にも当然盛り込まれているということになっているようですが、まずどのような助成で考えていらっしゃるのかということをこの場で伺っておきたいと思います。 43: ◯市民生活課長  これまで管理不全な空き家等の所有者に対しまして、指導などを実施してきた中で、解体費の捻出が困難であることを理由に、所有者が改善を図れない案件もございましたことから、他都市の施策も参考といたしまして、解体費の助成制度を設けることといたしたところでございます。  内容といたしましては、保安上危険となるおそれのある特定空家等所有者等が、空き家を解体する費用の一部を助成するものでございまして、補助率は2分の1、補助上限額を60万円とする予定でございます。  なお、実施期間につきましては、集中対策期間の2年間の時限的な制度と考えてございます。 44: ◯ふるくぼ和子委員  取り組みを実際に行われる中で、出された声や要望、これが生かされたものとして今回新たに時限という形でまず実施をするという、こういう決断をされたということですから、本当に大きな前進だと思って、評価をしていきたいなというふうに思っています。  空き家の対策の取り組みというものの目的は、これも何度も繰り返し私も確認をさせてきていただきましたが、強制力などで解消するということではなくて、やはり空き家が抱える問題、これを市民との協働で、地域の皆さんもそうだし、当事者の方もそうだし、こういったことを共同で改善を図るという、ここにこそ、行政として力を入れる大事な点があるんじゃないかということを議論もし、確認もさせていただきました。そういう点から、今回の計画に盛り込まれた解体費用の助成を含む各種の後押しの制度、これ以外にもたくさんいろんなことが反映されているということで読み取らせていただいていますけれども、この各種の後押しの制度の効果、これを今後私も大いに期待をしたいと思っています。こうして一歩前に踏み出して取り組みを進めようとされる御当局の取り組みの考え方や御決意について伺っておきたいと思います。 45: ◯市民局長  本市におきましては、平成26年4月の条例施行から、管理不全な空き家の所有者に対して改善のための助言でありますとか指導を実施し、一定の成果を上げてきたところでございます。ですが、一方で改善が進められず、残念ながら周辺の方の生活環境にいまだ影響を及ぼしている案件も多くあるところでございます。今回の計画案では、管理不全な空き家等をできるだけ早期に解消を図ること、そして今後の増加をできる限り抑制すること、この二つの対策を平行して進めるとともに、施策の検討段階から民間の関係団体等との連携を行い、より効果的に進めていくこととしております。計画は3月に策定する予定ではございますが、当然ながら計画策定がゴールではなく、総合的な空き家対策の新たなスタートと認識しているところでございます。各施策について、関係団体の御協力をいただきながら、できる限り早期に実現に移すとともに、実施後も各施策がより効果的なものとなりますよう工夫を重ねながら、市民の皆様の安全・安心、そして良好な居住環境を確保できるように、鋭意取り組んでまいる所存でございます。 46: ◯辻隆一委員  私から、自転車プランについて1点だけお尋ねしたいと思うんですが、市民意見の中の63番以降、放置自転車対策ということでいろいろな御意見があります。その中で、前回のこのプランの前に案を示されたときに、私もこの問題について取り上げさせていただいたんですが、特にこれまでハード面での駐輪場の整備というのは、やはり限界があるというふうに思いますし、また金もかかることだし、費用対効果もいろいろ問題があると。そういうようなことから、できたら路上を活用した駐輪場を整備してほしいと。63番でもこの意見がありまして、それに対して、確かに41ページではきれいな写真もあって、非常にわかりやすい説明になっているということは評価したいと思うんですが、こういうことについて、ただこれは市民局が所管しているということなんでしょうけれども、実際に道路整備に関係するのは都市整備局なり建設局ということになるかと思うんですが、そういったことについてのきちんとした庁内間の連携というんですか、そういう議論というのはちゃんとなされているのか。それで、この問題についてもっともっとふやしてほしいという要望があるようですけれども、これらの今後の対応策についてお尋ねしておきたいと思います。 47: ◯自転車交通安全課長  こちらの自転車プランを策定するに当たりまして、確かにおっしゃいますとおり駐輪場の整備につきましては建設局のほうで行っておりますけれども、プランの中身、あと今後の進め方につきましては建設局と密に連絡をとりながら、連携を図って取り組んでいるところでございます。その中身として、今回の実施計画のほうも建設局との連携の上、整備等も検討していくというふうにしているところでございます。  今後につきましては、今のところ青葉通一番町駅の地下駐輪場、あとは地下鉄五橋駅の駐輪場というようなところは計画として具体に決まっておりますけれども、路上駐輪場の整備、特に一番町、仙台駅前等の整備につきましては具体的なところはまだお示しできる状態ではございませんけれども、その可能性につきまして引き続き建設局のほうと意見を調整しながら、検討してまいりたいというふうに考えております。 48: ◯委員長  ほかに質問はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 49: ◯委員長  なければ、次に消防局より報告を願います。 50: ◯消防局長  若林消防署六郷分署の開署について御報告申し上げます。  東日本大震災で低下した東部沿岸地区の消防力の再整備、及び都市化が進む東部地区の消防活動体制の強化を図るため、老朽化の著しい若林消防署六郷出張所について、救急隊の新設などの機能強化を行いますとともに、場所も南部道路今泉インターチェンジ付近に移転し、整備を進めてまいりました。このたび竣工の運びとなり、4月1日から若林消防署六郷分署として業務を開始することとなりました。  概要につきましては、資料3のとおりでございます。  なお、開署式は4月5日水曜日に行う予定としております。後日、委員の皆様には御案内を差し上げますので、何とぞ御臨席賜りますようお願いいたします。 51: ◯委員長  ただいまの報告に対して、御質問はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 52: ◯委員長  なければ、次に教育局より一括して報告を願います。 53: ◯教育長  それでは、教育局より8件御報告申し上げます。  初めに、学校職員の懲戒処分についてでございます。  既に各委員の皆様には過日資料を配付させていただいたところでございますが、改めまして私から口頭で御報告させていただきます。  本事案は、中学校の教員が顧問をしている運動部の生徒に対して、県強化選手の指定をなかったことにするという趣旨で、つぶすという発言をしたりするなどの不適切な指導を行っていたものです。調査の結果、当該教諭は過去にも部活動において生徒に対し強い口調で指導するといったことがあり、また平成27年と平成28年に開催された当該運動部の東北大会の会計を担当した際、出納管理がずさんだったために、残金が発生していることに気づかず、保護者への返金を行わないなどの不適正な会計処理を行っていたこともわかりました。  当該教諭につきましては、平成29年1月27日付で減給10分の1、六月の懲戒処分といたしました。  改めて、このような事案が発生したことにつきまして、申しわけなく、深くおわび申し上げます。  今後、教職員の綱紀の粛正、服務規律の確保の徹底を図り、不祥事防止の対策についてこれまで以上に力を入れて取り組んでまいりたいと存じます。  続きまして、資料4の第2期仙台市教育振興基本計画の策定について、資料5の仙台市健やかな体の育成プラン2017の策定について、資料6の仙台市図書館振興計画(第二次)の策定について、並びに資料7の仙台市子ども読書活動推進計画(第三次)の策定について御報告申し上げます。  これら4計画につきましては、これまでも中間案、パブリックコメントの結果について御報告しておりますが、去る1月24日の定例教育委員会におきまして議決し、計画を策定したところでございます。委員の皆様には既に御送付申し上げているところでございます。来年度より、この4計画に基づき、学びのまち仙台の実現に向け、さらに教育行政を推進してまいりたいと考えております。  資料につきましては、後ほど御高覧いただきたく存じます。  次に、資料8の東六郷小学校の閉校についてでございます。  東六郷小学校におきましては、東日本大震災での被害等により児童数が減少し、望ましい教育環境の確保が困難となったことから、平成29年3月末をもちまして閉校となります。これにつきましては、本日はその概要等につきまして、資料8に基づき、学事課長より御報告申し上げます。  次に、平成27年3月に閉校した貝森小学校の跡施設の利活用については、地元の関係町内会等の関係団体の皆様からいただいた御意見等を踏まえるとともに、関係部局と連携しながら検討を重ね、このたび跡施設の利活用の内容が決まったところでございます。これにつきまして、本日は資料9に基づき、学校規模適正化推進室長より御報告申し上げます。  最後に、資料10の科学館改修等におけるPFI手法の導入に係る検討結果についてでございます。  科学館の改修等につきましては、昨年1月の市民教育委員会において、内閣府の支援制度を活用したPFI手法導入可能性調査結果の概要等を報告させていただいておりますが、さらに今年度におきましてその導入の可能性の検討を進めてまいったところでございます。これにつきまして、本日は資料10に基づき、生涯学習課長より御報告を申し上げます。 54: ◯学事課長  私からは、東六郷小学校の閉校について御報告申し上げます。  お手元の資料8をごらんいただければと存じます。  東六郷小学校は、東日本大震災で校舎等が大きな被害を受けました。また、学区内の住宅地も被災いたしましたことから、児童数が減少し、望ましい教育環境の確保が困難となったため、平成29年3月末に閉校いたします。  現在、東六郷小学校は、六郷中学校に併設し学校運営を行っており、平成29年4月に六郷小学校と統合となります。在籍児童数は、1月末現在で8名でございます。  次に、閉校式についてでございます。委員の皆様には既に御案内を差し上げておりますが、平成29年3月25日土曜日、13時、午後1時から、六郷中学校の体育館で閉校式を開催いたします。内容といたしましては、児童からの感謝の言葉、校歌の斉唱、校旗の返還などを予定しております。  また、閉校式終了後、15時、午後3時から、東六郷小学校の現地校舎の前におきまして、校舎のお別れ会を行います。こちらの内容といたしましては、現在準備を行っております閉校記念碑の除幕、児童及びPTA会長の挨拶などを予定しております。 55: ◯学校規模適正化推進室長  貝森小学校跡施設の利活用につきまして、御報告申し上げます。  資料9の1、利活用内容をごらんいただきたいと存じます。  (1)の(仮称)歴史的公文書センターは、歴史資料として重要な公文書や、仙台市史編さん資料等を保存する施設で、校舎を改修して整備するものでございます。市民の皆様は、保存する公文書等を閲覧することが可能でございます。  (2)の障害福祉サービス事業所は、特別支援学校卒業生など障害のある方に創作活動の機会や生活援助等を提供する生活介護事業所という施設でございます。公募する事業者が、プール跡地に施設を新設して運営する民設民営となります。  (3)の仙台高等学校の運動施設は、貝森小学校跡施設の屋内運動場、屋外運動場を仙台高等学校の運動施設に転用するものでございます。主に部活動で利用いたします。  2の施設配置図につきましては、後ほど御高覧いただきたいと思います。 56: ◯生涯学習課長  私からは、資料10に基づきまして、科学館改修等におけるPFI手法導入に係る検討結果について御報告申し上げます。  築26年が経過し、施設の老朽化や展示物の陳腐化が進行しております科学館の改修等につきましては、行財政改革プランに基づき、より効果的、効率的な事業手法でありますPFI手法の導入を検討してまいりました。  平成26年に内閣府の支援制度を活用して実施いたしましたPFI手法の導入可能性調査の結果、VFM、いわゆる財政負担の削減効果につきましては、3.11%、金額で約2億7500万円という結果でありましたことにつきまして、既に平成28年1月の市民教育委員会で御報告させていただいたところでございましたが、この事業につきましては既存施設の改修を行うものでございまして、実施に向けてさらに詳細な施設の劣化状況調査と、それを踏まえました改修範囲の明確化が必要でありますことなどから、今年度、現科学館の劣化状況調査を行った上で、改修基本計画を策定し、これを反映した内容とするとともに、そのほかの算定条件につきましても見直しを行うなど、VFMの精査を進めてまいりました。このたび、委託により行っております調査の中間報告ではございますが、VFMの精査結果が出ましたので、これについて御報告申し上げる次第でございます。  2の精査結果でございますが、本市のPFI手法導入の判断基準は、このVFMが3%以上かつ現在価値換算後1億円以上というものでございますが、精査の結果、2.53%、金額で約2億6700万円という数値となりまして、市の基準を満たす結果は得られませんでした。  このVFMが変動した主な要因について御説明申し上げます。  今回の精査に当たりましては、さきにも申し上げましたとおり、今年度施設の劣化状況調査を行った上で改修基本計画を策定し、それを踏まえて中長期的に必要となる施設の修繕費用を見直しますとともに、直営部分、あるいは民間事業者の人件費の見直しなどを行いました。これらの算定条件の見直し等によりまして、VFMの数値が増加する要因、それから減少する要因の双方がございましたが、結果といたしまして先ほど申し上げました平成26年度に算出した数値よりも減少することとなったものでございます。  3番、今後の対応についてでございますが、VFMが市の基準を満たさなかったことから、本事業へのPFI手法の導入は見送ることといたします。  なお、今後の施設の改修工事、展示リニューアル、それから指定管理者制度の導入等につきましては、関係部局と協議しながら検討を進めてまいりたいと考えております。 57: ◯委員長  ただいまの報告に対して、御質問はございませんか。 58: ◯すげの直子委員  私からは、まず第2期仙台市教育振興基本計画以下4つの計画とプランについて1点だけお伺いをしておきたいというふうに思います。  この計画やプランについては、これまで案が示されたとき、またパブコメが集まった段階と、それに対する考え方を示した段階とか、それぞれのところでこの委員会にも報告を受けて、その都度私たちも議論をしてきました。また、市民の皆さんからのパブコメもあって、きょういただいた最終のところに盛り込まれたり盛り込まれなかったりしたものがあるというふうになっています。先日、市民の方から、パブコメをせっかく2日かけて書いたのに、何も反映されなかったというお声もお聞きしたり、本当に行政に文章を書くというのはそれだけで非常に緊張して書くんですというようなお話もお伺いをしています。市民の方がパブコメに意見を出すというのは、実はそれはそれで大変苦労しながら寄せていただいているということだと思うんです。先ほど、市民局とふるくぼ和子委員とのやりとりをお聞きしておりまして、ふるくぼ委員から、市民から寄せられた意見ですとか参画の思いなどについての最初に受けとめについて市民局に問う場面がありまして、それについて市民局からは、大変示唆に富んだ意見をもらったと、こうしたものも参考にさせていただいて今後の施策に生かしていきたいというような御答弁がされておりました。当然ながら教育局も、もちろん今回市民意見であったりですとか議会の意見で、今回この計画の中に直接盛り込めたり盛り込めなかったりというものはあったにしろ、市民意見というのはやっぱりそういう扱いがされるものであるというのは当たり前のことだというふうに思って、まずそこだけ1点確認をさせていただきたいと思います。 59: ◯教育長  今、パブリックコメント市民意見のことについてのお尋ねでございます。今回、教育振興基本計画を初めとして合わせて4計画を策定いたしたわけでございますが、昨年暮れにいろいろパブリックコメントをいただいて、私どもさまざまな御意見をいただいたところでございます。当然意見は各界各層にわたる、また年代もいろいろ違う方の御意見でございます。その中で、当然いろいろ参考にさせていただいて、反映できるもの、またできなかったものがあったわけでございますが、それは全て各検討委員会のメンバーのほうにも御提示した上で、最終的に調整してきたところでございます。そしてさらに私ども教育委員会は、定例教育委員会の中で教育委員に議決をいただく必要があるわけでございますので、その場においてもその結果も御提示して、策定に至ったことでございます。  今御指摘のとおり、まずそういうパブリックコメントという市民に開かれた意見の場を設けて、まず広くいろいろ意見を聴取すると。その上で、いろいろ御意見のまとめ方、それを検討委員会の場や定例教育委員会の場で調整、まとめていくということに今後もなろうかと思います。 60: ◯すげの直子委員  大変市民局と比べると、ちょっとやっぱり市民の皆さんからいただくお声に対する教育局の姿勢というのはちょっとどうなのかなという印象を、今の御答弁だと持たざるを得ないなと、非常に残念だなというふうに思います。が、こうした計画自体は以前にも確認をさせていただいておりますけれども、この計画自体はここに書かれていないから今後絶対それが入らないとか、できないというものではないということは確認もさせていただきましたので、そういうつもりで私たちもこの後も臨んでいきたいというふうに思っております。  私からは、引き続き科学館の問題についてお伺いをしたいと思います。  私たち日本共産党仙台市議団としては、私も議会で取り上げましたけれども、科学館はやはり本市の大事な教育施設でありますし、歴史もあるし、作品展や実験などは全国的にも高い評価を受けているんだということを示して、PFIではなく、市直営を堅持すべきだというふうにこれまでも求めてまいりました。また、PFI導入の根拠にしたVFM、3.11%についても、何かあればこれはすぐに変わり得る数字であり、導入の根拠にはならないと指摘をしてきました。今回精査をした結果、VFMが下回ったのでPFIの導入は見送られるということになったということです。  しかしながら、科学館の老朽化というのは大変著しいものがありますので、改修自体は急ぐ必要があるんじゃないかというふうに思うんですけれども、これについてはどのようになるのかお伺いしたいと思います。 61: ◯生涯学習課長  PFI手法による改修を見送りましたことから、今後は関係部局との協議を行いながら、仙台市公共施設総合マネジメントプランに基づく他の施設との調整の中で、工事の実施時期、あるいは費用の検討を行う予定でございます。改修は、設計を経まして、展示リニューアル、建築設備の改修工事というような形になるわけでございますが、科学館は既に築26年が経過しておりますので、施設の老朽化も進んでおります。できるだけ早期に着手できるよう努めてまいりたいというふうに思っております。 62: ◯すげの直子委員  ぜひ頑張って、なるべく早く改修できるようにしていただきたいというふうに思います。  今後の対応というところなんですけれども、改修工事、展示リニューアル及び指定管理者制度の導入については、関係部局と協議しながら検討を進めていくというふうに書かれておりました。PFIを断念したと思ったら、今度は指定管理者かと思って、まだ諦めないんだろうかというふうに、ちょっとそういう印象を持ったんですけれども、その辺はいかがなんでしょうか。 63: ◯生涯学習課長  本市では、行財政改革プランを策定し、改革に取り組んでおりますが、この社会教育施設、いわゆる科学館の改修につきましても、高度化あるいは多様化する市民ニーズに応えながら、財政負担の軽減を図り、将来にわたって効果的、効率的に運営していくことが求められているところでございます。施設の運営、管理につきましては、民間ノウハウを活用した指定管理者制度を導入すること、これは市民サービスの向上に有効な手法だというふうに考えておりますことから、これを導入することについて今後検討を進めてまいりたいというふうに思っております。 64: ◯すげの直子委員  指定管理者制度が有効だとは思えないですよ。先ほども申し上げましたけれども、科学館は今でも高い評価を受けている施設です。やっぱりさらに学習支援事業は直営でやるというふうにもうしているわけですよね。そういう意味では、学習支援事業と展示とかそういうものは、やっぱり一体で運営されるからこそ、その役割をさらに発揮していけるんじゃないかというふうに思います。目先の財政支出が少なくなることに目を奪われて、市が今現在せっかく持っている高い専門性ですとか蓄積を失うということほど愚かなものはないと思います。御当局こそが積み重ねてきた財産に誇りを持って、ぜひ胸を張って、直営を堅持するんだという姿勢で、関係部局、財政局なんですか、総務局なんですか、この辺だと思うんですけれども、その辺に堂々とやはりこれは市の大事な財産なんだというふうに頑張るという姿勢が求められているんだということを最後に申し上げて、終わります。 65: ◯委員長  ただいま所管事務を行っているところでございますが、ここで一旦保留にしておりました第3号請願及び第4号請願の付託請願審査を行い、所管事務の残余は審査終了後にしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 66: ◯委員長  御異議なしと認め、そのようにさせていただきます。               《付託請願審査について》 67: ◯委員長  それでは、第3号請願就学援助の認定基準の見直しを求める件について審査を行います。  本請願について、紹介議員より説明を願います。 68: ◯高見のり子紹介議員  第3号請願就学援助の認定基準の見直しを求める請願の筆頭紹介議員といたしまして、私、高見のり子から趣旨説明をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  請願者は、就学援助の認定基準額の引き上げと、基準額算定項目の見直し、そして前払い制の導入を求めております。  子どもの貧困対策法では、基本理念を「子どもの貧困対策は、子ども等に対する教育の支援、生活の支援、就労の支援、経済的支援等の施策を、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのない社会を実現することを旨として講ずることにより、推進されなければならない」として、基本的施策の一つに教育の支援、生活の支援、保護者に対する就労の支援、経済的支援、その他の子供の貧困対策に関する事項を掲げています。大綱には、国として就学援助の適切な運用、きめ細やかな広報等の取り組みを促し、各市町村における就学援助の活用、充実を図ることと明記されております。義務教育段階の貧困対策には、就学援助の充実がかなめの一つだと国も考えているということです。  請願者は、総学習費の中で塾や習い事等の学校外活動費の比率が上がっている中、家庭の経済格差は子供の学力格差、教育格差を生み、希望格差をも生み出している現状を訴え、就学援助制度の拡充が何よりも求められていると訴えています。  仙台市が行った子供の貧困調査では、少ないサンプルではありましたが子供の貧困の実態がリアルにあらわれておりました。進学断念や学校中退の可能性があるは51.3%に上っています。市は、子育てに要する経済的負担の軽減を図る取り組みが必要だと、マスコミの取材に答えています。  本市の就学援助の基準額は、標準4人世帯で収入390万円、所得258万円以下となっており、この基準額は1997年から変わっていません。請願者は、この基準では子供たちを救えないと訴えています。また、請願者は基準額算出項目についても、対象費目となっていない制服代や体操着、眼鏡代、PTA会費、生徒会費、クラブ活動費なども対象として認めるよう求めています。制服と体操着だけでも、中学入学時には10万円前後かかります。就学援助を必要としている家庭では、塾など家庭内学習費、体験活動、地域活動、芸術、文化活動、スポーツ、レクリエーション活動などの経費を大幅に節約、あるいは体験することができない状況にあり、教養、体力や人格形成などに大きな影響を与えることを危惧しています。  修学旅行費、入学準備金の支給については前倒しが強く求められています。ランドセルが買えない、学生服が買えない、修学旅行費が払えないなど、子供にとって本来夢と希望をもたらす入学やかけがえのない行事が、子供の心を傷つけるものになってはいけません。仙台市の支給時期は7月ですが、全国では少なくとも80市区町村が支給時期を入学前に変更しています。  学都仙台として、未来を担う子供たちの健やかな成長を願う立場から、就学援助の拡充を求める請願者の思いを受けとめていただき、採択いただきますようお願いを申し上げます。
    69: ◯委員長  ただいま紹介議員より御説明をいただきましたが、皆様から紹介議員に対し質問等はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 70: ◯委員長  それでは、高見のり子議員、大変ありがとうございました。次の第4号請願もございますので、そのままお待ちください。  それでは、本請願について当局に対し確認事項等はございませんか。 71: ◯すげの直子委員  私からお伺いさせていただきますけれども、まず請願者の方々が指摘している基準額についてです。仙台市の基準額、収入390万円以下というこの基準は、20市ある政令市の中でどういう水準に位置しているのでしょうか。また、政令市の中で一番高い基準額はどのくらいで、どの都市なのか伺います。 72: ◯学事課長  指定都市における就学援助の認定基準額は、本市と同様に収入により算定する都市と、所得により算定する都市があることから、一概に比較はできませんが、本市と同じ収入ベースで比較する場合、本市の認定基準額は指定都市全体から見ると下位グループに属するものと考えております。  なお、認定基準額が最も高い都市は相模原市で、おおむね610万円程度と考えられます。 73: ◯すげの直子委員  仙台市の水準は下位グループで、高いところだと610万円というところもあるということでした。  次に、請願者も求めていらっしゃる新入学学用品費、入学準備金というふうに言っておりますけれども、就学援助制度の中で新入学学用品費のことですけれども、これの前倒し支給、これは国の通知もありまして、全国の自治体で取り組みが進んでおります。先日、全国紙でも新入学に係る子育て負担が大きいという中で、新入学学用品費の前倒しの実施状況ですとか、大事さを報じておりました。これも政令市の中でも実施に踏み出しているところがありますけれども、御当局でもそういうところの状況の把握などは当然してらっしゃるんだと思いますけれども、いかがでしょうか。 74: ◯学事課長  新入学学用品費の前倒し支給につきましては、現在、現に新小学1年生、新中学1年生ともに行っている都市は福岡市、新中学1年生のみ行っている都市は新潟市となっております。また、平成29年度以降に新小学1年生、新中学1年生ともに実施予定の都市は北九州市、熊本市の2市、新中学1年生のみ行う都市は札幌市、広島市の2市となっておりまして、それ以外の都市では本市と同様検討中ということで伺っているところでございます。 75: ◯すげの直子委員  実施しているところ、これからもふえるということが大変よくわかりました。そういう意味でも、非常に大事な施策だということがよくわかりました。ありがとうございました。 76: ◯委員長  ほかに当局に対して確認事項等はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 77: ◯委員長  それでは、本請願の取り扱いについてお諮りをいたします。本請願の取り扱いについては、採択、不採択、継続審査などがありますが、いかがいたしましょうか。 78: ◯すげの直子委員  ただいま審査をさせていただきましたけれども、本市の就学援助の基準額は政令市の中でも下位グループにあり、この水準がずっと続いております。教育費の負担をなるべく軽減して、子供の教育を受ける権利の格差をなくさなければならないというのは、今や社会的な要請であり、行政がその願いに応えることが求められています。  また、新入学学用品費の前倒し支給については、御当局自身も実際に他都市の状況などを調査もしてらっしゃるということであり、議会として本請願を採択することがそれを後押しすることにもつながると考えます。子供の貧困対策としても大きな力を発揮する本請願は、ぜひ採択をすべきだと思います。 79: ◯松本由男委員  今回、この件の論点は三つありましたけれども、特に最後の前払い制度の導入、これは当局には確認しませんでしたけれども、いろんな弊害とか、先に払ったことによって、例えば年度が明けて転勤したとか、逆もあり、後で入ってきたときにどうするかとか、そういう手配ができないというデメリットもあるという観点から、不採択でお願いいたします。 80: ◯委員長  それでは、起立により採決いたします。  お諮りいたします。本請願を採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 81: ◯委員長  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  それでは、次に第4号請願仙台市立学校へのエアコンの設置と和式トイレから洋式トイレへの交換の速やかな実施を求める件について審査を行います。  本請願について、紹介議員より説明を願います。 82: ◯高見のり子紹介議員  それでは、第4号請願仙台市立学校へのエアコンの設置と和式トイレから洋式トイレへの交換の速やかな実施を求める請願について、筆頭紹介議員といたしまして私、高見のり子のほうから趣旨説明をさせていただきます。  公共の施設である学校には、いまだにエアコンが設置されず、暑い夏場は大変な思いをしながら子供たちは学校生活を過ごしています。また、トイレについてもさらに深刻で、切実な問題になっています。  仙台市教育振興基本計画中間案では、必要性や重要性を踏まえて、震災の影響で当初の施設整備計画の策定がおくれたことから、改めて計画を整え、確実に対応することが重要であるとしています。市民から寄せられたパブリックコメントの中で、教育振興を求める意見に対して、市教委は、学校施設が抱えるさまざまな課題の中で、その優先度を見きわめてまいりたいと考えております。また、トイレの洋式化については、大規模改修の機会に洋式化を図るとともに、便器交換による簡易な洋式化もあわせて、着実に進めてまいりますと、従来からの考え方を示しています。  請願者は、再三の要望に対して優先度を見きわめながら大規模改修時にと改善がされないことは、子供の健康や人権をないがしろにするものだと訴えています。  現在、公共施設でエアコンがない、トイレが洋式化になっていないところはありません。誰もが安心して利用できる公共施設としての役割が発揮できるように、施設整備が完備されているのです。弱い立場にある子供たちは、夏は暑さのためにぐあいが悪くなることもあります。学校も教育環境の整備が当然なされるべきです。  トイレの洋式化も急がれます。人間は食べたら出すのが健康の一番の基本です。汚い、臭いトイレをいつまでも放置するのは、子供にとって人権問題と言えます。洋式トイレの一般家庭の保有率は、総務省統計局の平成20年のデータで約90%です。新築は99%が洋式トイレを保有しています。保育所や幼稚園などで、小学校に入学するために和式トイレの使い方を訓練する必要があるなど、和式を利用したことがない子供たちが多く存在し、排せつを我慢することによって健康を害することにもなっています。  請願者は、エアコン設置もトイレの洋式化も実施の先延ばしではなく、子供たちの教育環境改善が何よりも優先されるべきと求めております。委員の皆様におかれましては、請願者の趣旨をお酌み取りいただき、採択をいただきますようお願いをいたしまして、趣旨説明とさせていただきます。 83: ◯委員長  ただいま紹介議員より御説明をいただきましたが、皆様方から紹介議員に対し質問等はございませんか。 84: ◯庄司俊充委員  これに関しては、整備されればいいんでしょうけれども、現在仙台市も順次十数件、年間進めているわけですけれども、やはりなかなかすぐにという部分は大変難しい部分もございますので、順次急いで進めていただくということで、今回の件に関しましては不採択でお願いしたいと思います。 85: ◯委員長  ほかに質問はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 86: ◯委員長  それでは、高見のり子議員、大変ありがとうございました。              〔高見のり子紹介議員退室〕 87: ◯委員長  それでは、本請願について当局に対し確認事項等はございませんか。 88: ◯すげの直子委員  私からは、請願者の方々が求めておられますエアコンのほうについて伺います。  昨年の夏も、御当局は市内の学校に職員室、校長室の室温と湿度を数日間記録をさせ、報告をさせております。これは教育委員会の総括安全衛生委員会にも報告をされておりまして、それを私も見せていただきました。この資料によりますと、最高温度はいつで、何度になったのかをまず最初にお伺いしたいと思います。 89: ◯教育局人事課長  昨年行いました最新の調査によりますと、職員室では8月31日に上杉山中学校で14時に記録した39度が最高でございました。それから、校長室では8月10日に長命ケ丘中学校で10時と14時に記録されました38度が最高となっております。 90: ◯すげの直子委員  大変暑い状況だなというふうに思うんですけれども、昨年の調査だと9月7日が最後の調査日ということになっていたようです。夏休みが明けて、随分になっているわけですけれども、午前10時と午後2時の最高は何度になっているのか、お示しください。 91: ◯教育局人事課長  9月7日、10時現在で30度というのがちらほらございます。それから、14時におきましても31度が記録されている学校がございます。 92: ◯すげの直子委員  私がいただいた資料によりますと、9月7日の職員室の最高は10時が33度、14時が35度という資料をいただいております。学校からは、これ以外に気温の報告とともに、余白には暑さ対策として実施したことなどを含めて、大変御苦労しながらお仕事をされていることなどが自由記述としても記されております。幾つかの学校について御紹介いただきたいんですけれども、立町小学校、寺岡小学校からの自由記述は何て書いてあるのか、お示しください。 93: ◯教育局人事課長  まず、立町小学校の自由記述でございますけれども、扇風機を3台稼働させておりますが、職員室内はパソコンやプリンターなど熱源が多く、さらには校庭から熱風が入り込み、ほとんど暑さ対策にはならない状況ですというような記述がございます。  それから、寺岡小学校でございますけれども、扇風機を使用していると。暑さ対策ではないが、コピー機の表示に異常高温環境にあるので使用環境に御配慮くださいと表示が出るほど職員室は温度が高い状態であったというような記述がございました。 94: ◯すげの直子委員  大変過酷な状況だなというのがここからもわかると思いますけれども、将監中央小学校からの記述も御紹介いただきたいと思います。 95: ◯教育局人事課長  将監中央小学校でございますが、窓を全開にする、扇風機を回す、冷たいものを飲食する、クールビズを徹底するというような対策の後、職員室の余りの暑さで複数の職員が体調を崩し、業務に支障を来した。このままでは最悪の事態も起きかねない実態であるとの記述がございました。 96: ◯すげの直子委員  大変学校からの切実な記述だということだと思います。やはりこういう声にしっかりと応えることが、今本当に求められているということを改めて実感いたしました。 97: ◯辻隆一委員  当局に確認を3点ほどしたいんですが、一つはこの請願の中で、仙台市教育振興基本計画中間案ではということでございますけれども、先ほど計画を示されたんですね。その中に、あたかもこの中ではエアコンとかトイレの洋式化がきちんと盛り込まれているような印象を受けるんですけれども、その辺の考え方はどうなっているんですか。 98: ◯教育局総務課長  第2期仙台市教育振興基本計画の中で、教育環境整備、学校の教育環境を確保することにつきましては、第4章、基本的方向、4の教育環境のところで記載をしているところでございます。そちらの中で、安全・安心な学びの場の提供というミッションの中に、学校の長寿命化や適正な保全、更新など、施設、設備面のことも含めて、適切に維持修繕、設備更新を行ってまいるというような趣旨の記載をしているところでございます。 99: ◯辻隆一委員  これはエアコンとかトイレのことも含めて書いているというふうに理解していいんですか。 100: ◯教育局総務課長  エアコンでありますとかトイレなども含めて、学校における施設、設備、教育環境を整えるということにつきまして、適切に行ってまいりたいとの趣旨で、そこも含めた形の記載という認識でございます。 101: ◯辻隆一委員  もう一つは、この費用の問題なんですけれども、トイレのほうは今進めているということで理解しておりますので、あえてここで私は請願として取り上げることはどうかなというふうに思っております。その上で、エアコンの問題だけに絞ってお伺いしたいんですが、この費用の問題はどのように現段階では把握されていますか。 102: ◯学校施設課長  エアコンの設置費用でございますが、普通教室、小学校と中学校を合わせると約2,900室ございます。それに合わせて、職員室に設置する費用としまして、機器設置、電気設備、ガス設備を合わせますと107億8000万円ほどかかる予定となっております。 103: ◯辻隆一委員  総額で107億円ということですね。 104: ◯学校施設課長  総額の金額でございます。また、このほかに設計費並びに工事監理費が別にかかる予定となっております。 105: ◯辻隆一委員  確かに、今、学校環境を整備するということで、プランの中でも言葉としては具体に何をするかというのは書いていないんですけれども、学校の環境を整備するということについては前向きに検討していかなければならない課題だと私も思います。しかし、そのほかにも例えば学校自体がもう40年、50年を経過して、長寿命化の課題とか、あるいはまた特にプールなんかも非常にもう大変だというようなこととか、そういうハード面での設備面での課題もたくさんあるんですけれども、そういう学校の全体の中でこの問題をどのように考えるのか、その辺についての考えをお示しいただきたいと思います。 106: ◯教育長  学校施設につきましては、今いろいろお話がございましたように、エアコン一つとってみましても、私ども今保健室に関しては震災後、全小中学校にエアコンは整備いたしました。これはやはり子供の体調が不安定になった場合、保健室は少なくともエアコンが必要だということで、緊急整備をいたしたところでございます。また、音楽室も基本的に防音とエアコンが必要だということで、これも整備、まだ半ばでございますが、進めているところでございます。  一方で、議会でも御議論がありましたように、トイレの洋式化ということで、これにつきましては今取り組みを始めているところでございまして、今まで和式トイレが中心でございましたが、そこに関して洋式トイレを今5割を目標にふやしていくということで、これを今進めているところでございます。これは時間もかかりますし、金額も相当必要でございます。しかしながら、やはり子供の生理的欲求だったり、そういう基本的な生活の問題でもございますので、このことを優先にして、今進めているところでございます。  また、実は御指摘がございましたように、小中学校の老朽化、昭和40年代、特に非常に仙台が都市化が進んで、子供数もふえていった時代に、学校を新設してきた経過がございます。その学校が、今次々と老朽化という問題に直面しております。これに関して、全て改築とできれば望ましいわけなんですが、これは市全体の公共施設の長寿命化という対策の中で今後取り組んでいく必要がございます。そういうところで、私ども全体的な学校に関する環境の整備の優先順位をきちんとこれからも見きわめながら進めていく必要があろうかと考えております。 107: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 108: ◯委員長  それでは、本請願の取り扱いについてお諮りをいたします。本請願の取り扱いについては、採択、不採択、継続審査などがありますが、いかがいたしましょうか。 109: ◯すげの直子委員  学校へのエアコン設置と洋式トイレへの交換の速やかな実施を求める本請願は、保護者や子供たち、教職員の切実な願いです。議会としても、これまでも会派を超えて取り組んできたことが市当局を動かし、エアコンについては保健室や音楽室と順次進めてきましたし、トイレの洋式化もテンポは遅いものの一定進めてくることにつながりました。普通教室や職員室へのエアコンの設置の優先度が低いなどとはとても言えない状況だというのは、先ほどの学校の報告からも明らかです。先ほどの議論の中で、経費が107億円かかるというお話もありましたけれども、これについては総額であり、国からの補助金もあります。年次計画を組んでいけば、1年に20億円もかけずに子供たち、教職員の皆さんの環境を整えるということが可能です。一刻も早く、市の決断が求められる課題です。トイレの洋式化についても、子供たちを待たせることなく、もっとピッチを上げていくことが求められています。子供たちの教育関係の充実を日ごろから議論し、強く求めている私たち市民教育委員会が、本請願を採択し、市民の皆さんや、暑さに耐え忍んでいる学校現場を励ましましょう。採択すべきだということを強く申し上げて、討論といたします。 110: ◯庄司俊充委員  先ほど教育長が言っていましたけれども、老朽化している学校であったり、あるいは今順次個室、個別というか、そういうトイレも順次進めているようでございます。そんなことで、今回の案件に関しては不採択としたいとお願いしたいと思います。 111: ◯委員長  それでは、起立により採決いたします。  お諮りいたします。本請願を採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 112: ◯委員長  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  この際、暫時休憩をいたします。                休憩 午後2時30分                再開 午後2時35分 113: ◯委員長  再開いたします。  第1号請願35人学級編制並びに特別支援学級編制基準緩和に関する件について審査を行います。  本請願について、紹介議員より説明を願います。 114: ◯花木則彰紹介議員  第1号請願の趣旨説明をさせていただきます。  この請願は、仙台市立小中学校の全ての学年で35人学級とすること、並びに特別支援学級で1クラス6人以下にすることを仙台市に求めるものです。  本市にとって最重要課題とするいじめ対策や不登校、低学力、子供の貧困など、複雑な課題を抱える子供たちと日々向かい合っているのが学校です。現在、小学校1、2年生と中学校1年生において35人学級が実行され、成果を上げてきました。国、県の制度に加え、市独自の努力で仙台高校、青陵中等教育学校でも35人学級が導入をされてきました。また、特別支援学級においても、国で定めた定員は8名ですが、市として6名を超えたクラスに支援員をつけて、対応されています。  国による教員人件費負担は、児童数によって決まる基礎定数と、要求に応じて認められる加配定数に対して出されます。新年度より、政令市である本市は文科省に対してこの加配要求と交渉を直接行うことになります。請願者は、国も基礎定数だけでは十分学校運営ができない現状から、今後10年で、加配を認めていた数の約3割を要求しないでもつく基礎定数に加える方向であることを紹介をしています。学級編制権の移譲とあわせ、より本市の状況に見合った柔軟な対策をとることができるようになります。  仙台市議会が、子供たちの健やかな成長を確かなものとする手だてとして、35人学級と特別支援学級での6人以下学級実現のための決断を仙台市に求めていただくようお願いするものです。ぜひ本請願をお認めいただきますようお願いをし、趣旨説明といたします。 115: ◯委員長  ただいま紹介議員より御説明をいただきましたが、皆様から紹介議員に対し御質問がありましたら、どうぞ。 116: ◯松本由男委員  請願者のいただいている文書の内容について1点、確認させてください。  1ページ目の請願理由の7行目から15行目までのところですけれども、公立義務教育諸学校云々、いわゆる義務教育標準法の中に義務教育以外の仙台高等学校などを含めておりますけれども、これはいかがでしょうか。 117: ◯花木則彰紹介議員  この標準法ですけれども、今、国会に新しい改正案が提案をされていて、そこの中で義務教育学校など新たな位置づけも含めていろいろ議論をされております。ここで言われるように、仙台高校、それから青陵中等教育学校は今のところ義務教育には入っていないという点においては、そのまま並べているものではないというふうに思います。請願者の方としても、そこが根拠になっているわけではないということですので、御指摘については承りたいと思いますが、必要であれば修正をさせていただきたいと思います。 118: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 119: ◯委員長  なければ、それでは花木議員、大変ありがとうございました。次の第2号請願もございますので、そのままお待ちをいただきたいと思います。  それでは、本請願について当局に対し確認事項等があればお願いをいたします。 120: ◯松本由男委員  当局に1点確認させていただきます。請願書の中で、1ページ目ですけれども、下から2行目のところ、1点確認します。  ちょっと文言を読みます。「国としては、当面35人学級を制度として導入することはしないが、各自治体で判断しなさいということを暗に示しているのです」という請願書の部分ですけれども、私は国は35人学級ということを各自治体で判断しなさいということは示していないという認識でおったんですが、ここら辺の情報があればお聞かせください。 121: ◯教職員課長  今お尋ねの件でございますが、その前段にあります基礎定数化というところも含めて御説明させていただければと思います。  文部科学省におきましては、平成29年度より通級指導教室、それから外国人児童生徒指導及び指導方法工夫改善加配の一部を基礎定数化するというところを決めているというふうに伺っております。この基礎定数化につきましては、対象児童生徒数に応じた教員数を算定し、安定的、計画的な教員採用及び配置を促進するためであるというふうにこちらとしては認識しているところでございます。 122: ◯委員長  ほかに確認事項がありましたら、どうぞ。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 123: ◯委員長  それでは、本請願の取り扱いについてお諮りいたします。本請願の取り扱いについては、採択、不採択、継続審査などがありますが、いかがいたしましょうか。 124: ◯ふるくぼ和子委員  第1号請願についてですが、35人学級の効果や、特別支援学級の学級編制基準を引き下げる必要性について、これまでも議論してきた経過があります。その35人学級編制並びに特別支援学級編制基準の緩和に関するこの請願は、市も議会もその実現を国に要望している、そういうものですし、その必要性については何の議論の余地もない、そういう内容となっています。また、この請願の参考資料として、提出者から7,024筆の署名が議長にも手渡されていますけれども、そうであるならば、あとは仙台市の決断が迫られている、そういうことだけであって、国任せの課題にする、そうした態度を改めて、ぜひ市民の願いを真っすぐに受けとめて、実現をさせるべき内容です。よって、ぜひこの請願については採択をすべきだということを求めたいと思います。 125: ◯松本由男委員  今もありましたけれども、去年からるる審議をした経緯を踏まえて、特に本市の各校の個別課題に応じた教職員の配置の問題とか財源の問題、あとハード対応ですね、特に教室の確保だとか、施設整備、先ほど来ありましたけれどもトイレだとかエアコンだとかも含めて、これが複雑にかかわり合って山積しておりまして、これを採択することには無理があるということで、不採択でお願いします。 126: ◯委員長  それでは、起立により採決をいたします。  お諮りいたします。本請願を採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
                    〔賛成者起立〕 127: ◯委員長  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  それでは、次に第2号請願仙台市独自の給付型奨学金制度の設立を求める件について審査を行います。  本請願について、紹介議員より説明を願います。 128: ◯花木則彰紹介議員  では、引き続き趣旨説明をさせていただきたいと思います。  この請願は、広範な国民と学生の願いの給付型奨学金、これについてぜひ仙台市としても独自に設立をしてほしいということで求めるものです。  この願いというのは、まさに子供を持つ親、あるいはこれまで学生として学んできた人、それだけではなくて、社会、本当に広く今必要だというふうに認識をされている中身だと思います。来年度から、そういった動きもあり、やっと国で実現をするということになりました。これは喜ばしいことなんですが、しかし中身を見てみると、対象は来年は2,800人しか対象にしない。再来年からも、1学年たった2万人。実際、日本学生支援機構の奨学金を受けている方は現在130万人いらっしゃるわけですから、その1.5%にもならないという状況です。請願者は、これでは貧困対策にもなっていないということを指摘をしています。児童養護施設に暮らす子供、生活保護世帯、年収250万円ほどの住民税非課税世帯の子供、この子供らだけで1学年で15万人。そのうち、進学予定の人は6万人と言われています。2万人では、こういった人たちの数にも遠く及ばないという状況です。この場合、選考をすることになりますが、選考の方法も格差をさらに実感を子供たちがする、そういったものにしかなりません。  仙台市教育委員会は、独自の奨学金制度については、国、県、民間団体のさまざまな制度があり、まずはそれらの制度の御案内に努めるとともに、本市で実施している国の教育ローン利用者への利子補給制度である高等学校修学資金借入支援制度について一層の利用促進を図るとして、独自奨学金制度に背を向けています。  教育基本法は「全て国民は等しくその能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位または門地によって、教育上差別されない。」「国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず経済的理由によって修学困難な者に対して奨学の方法を講じなければならない」としています。国に責任がある、これはもちろんですが、地方公共団体にも義務的に求められているものです。政令指定都市20都市の中で、仙台市と広島市だけが独自奨学金制度を持たない事実を鑑みれば、制度実現のための努力や検討は仙台市の行政としての役割ではないかと請願者は指摘をしています。  市議会としても、繰り返し給付型奨学金の必要性について議論をされ、一致点となってきました。ぜひ市当局に対して市議会一致して仙台市独自の給付型奨学金制度設立を求めていただきますようお願いをいたしまして、趣旨説明といたします。 129: ◯委員長  ただいま紹介議員より御説明をいただきましたが、皆様から紹介議員に対し御質問がありましたら、どうぞ。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 130: ◯委員長  それでは、花木議員、ありがとうございました。               〔花木則彰紹介議員退室〕 131: ◯委員長  それでは、本請願について当局に対し確認事項等がありましたらお願いいたします。 132: ◯ふるくぼ和子委員  まず最初に、給付型奨学金制度、この制度自体が持っている役割についてどのように考えていらっしゃるのか、この制度の役割をどう考えているのかについて伺いたいと思います。 133: ◯学事課長  未来がある若者が、経済的理由により進学できず、将来その能力や資質を社会で生かすことができなくなることは、我が国全体において大きな損失となるものと考えております。給付型奨学金制度は、こうした経済的に困窮する学生たちが安心して学ぶことができる環境整備につながる制度であると認識しております。 134: ◯ふるくぼ和子委員  まさしくそのとおりですね。きちんとつくられる必要性がある大事な役割を持っている制度だということだと思います。  それで、給付型奨学金制度ではありませんが、政令市の20都市を見ると独自のいわゆる奨学金制度、これを持たないのは先ほど紹介議員からもありました、仙台市と広島市だけだと。これは本会議でも議論になりまして、市長も認識をしていらっしゃいました。では、なぜ他都市のほとんどが、形はいろいろだけれども独自の制度をつくり、持っているんだというふうに考えていらっしゃいますか。 135: ◯教育長  給付型奨学金を制度として持っている他都市のお話でございますが、私ども調べますと、給付型と言われるのが全てではありませんで、貸付型も含んで奨学金ということなわけですが、特に給付型ですと他都市は恐らくいろいろな歴史的経過もあって、制度としてお持ちなんだろうと思いますが、その制度の給付額も各都市いろいろでございます。非常に低額なところから、かなり高額なところ、幅広にあるようでございます。そういう点で、一口に政令指定都市と言っても各都市のそういう今までの経過、特に戦後の高度成長時に児童生徒、学生に高等教育を学ばせることを目途として、いろいろな目的で制度設計されたのではないかということが推察されますが、結果として私ども今現在仙台市においてはその制度の緊急性はないというふうに考えているところでございます。 136: ◯ふるくぼ和子委員  教育長、私ちゃんと最初に奨学金制度というふうなくくりで、給付型という話はまだしていないんですね。確かにおっしゃるとおりなんです。それぞれの都市が、いろんな都市の実情に応じて、学生として学んでいきたいという子供たちをきちんと支援をする必要があると。だから、給付型という限定ではなくても、金額もいろいろだけれども、独自の奨学金制度という制度をつくっている。これは必要だと考えているからつくって実施をされているんですよ。ですから、今市民の請願の中身として仙台市に問うているのは、そして市が問われているのは、仙台市がこの制度を必要だと考えているのかどうか、この問題だと思うんですね。  それで、私ある高校で、進路を決める三者面談が涙の面談になることが少なくないんだという、こういうお話を伺いました。本人の進路希望が、学費の話から始まって、今の奨学金を利用しても返済の計画と覚悟の話を伝えないわけにはいかない、結果お金が理由で進学を諦めざるを得ない子供も少なくない、結局涙、涙の三者面談になっていくという、こういう話なんですね。こうしたことが、この仙台市内の高校で起きているということをどうお考えになるんでしょうか。教育の機会均等の原則に照らして、経済的理由で学びを諦めなければならないという実態が現に起きている、このことについてどう理解をしているのかということをぜひ伺いたいと思います。  そしてもう一つ、そもそも高過ぎる学費の問題というのはありますけれども、こうした子供たちにはやはり給付型の奨学金制度が必要だというふうにはやはり考えないんでしょうかね。お伺いします。 137: ◯教育長  本市におきましては、過去に奨学金の制度についていろいろ御議論があって、仙台市高等学校等修学資金利子補給金という形で実現して、現在に至っているわけでございます。その後、いろいろ国や県の制度が充実されておりまして、現在宮城県におきましては高校生等奨学給付金ということで、全学年に対して低所得者世帯に対して支給する給付金の制度が完成しております。このことにつきましては、新年度におきましても第1子につきましては増額の方向で予定されているところでございます。また、国におきまして大学生の奨学金ということで、給付型について今検討を進められてというところでございますので、そういう環境が今現在整っている中で、本市においては新たなものというものは考えていないところでございます。 138: ◯ふるくぼ和子委員  今、高校の中で実際に起きているということをお話しさせていただきました。環境が整っているんだったら、どうしてこういうことが起きるんですか。どうして経済的な理由で勉学を諦めざるを得ないという実態が各高校で生じるんですか。環境が整っていれば、安心して進学、進んでいるんじゃないですか。子供たちや親たちや学校の先生も悩むことないんじゃないですか。まず伺ったことに答えてほしいんですけれども、こうしたことが市内の高校で起きていることをどう考えるのか。教育の機会均等の原則に照らして、経済的理由で学びを諦めなければならない実態をどのように理解をしているのか、きちんと答えてください。 139: ◯教育長  今、御例示のありました例、一つ一つ各家庭においていろいろ御事情はあろうかと思います。制度というものは、全てを網羅することは必ずしもできるわけではございませんので、少しでも改善ができるように、制度というものを今後さらに見直されていくというふうに考えておりますので、私どもでは今の制度改善が進んでいるというふうに理解しております。 140: ◯ふるくぼ和子委員  学びたいというふうに願っている子供の希望をかなえることができるのか、どうすればそれをかなえてあげることができるのか、またそうしなければならないという責任を負っているのが地方自治体です。先ほど紹介議員からもそのくだり、紹介がありました。仙台市には義務的な責任を負わされているんですね。ちゃんと子供たちにそうした保証をしなさいという関係になっている。環境が十分とは言えない、これは一部教育長も認めた答弁をしてらっしゃったと思います。だからこそ拡充に向けて今いろいろ動いているんだということで、そういう認識も示されたと思います。だったら、なぜ仙台市が国や、あるいは県や、いろいろな環境が整っているということを羅列をして、みずからが踏み出そうということに行かないのか、私は本当に疑問でなりません。仙台市にはそれを求めていくという請願が今回市民の皆さんから出されているわけですけれども、子供たちの夢を実現につなげる大事な仕事、そうした内容のことですから、私はこれはぜひ市民の思いを真っすぐに受けとめて、採択すべきだという意見を述べて終わりにしたいと思います。 141: ◯委員長  ほかに確認事項はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 142: ◯委員長  それでは、本請願の取り扱いについてお諮りをいたします。 143: ◯辻隆一委員  これから採決に入ると思うんですけれども、意見を一言述べさせていただきたいと思います。  この独自型の給付型奨学金制度について、否定するものではございません。私どもも奨学金制度の拡充ということについては国に対しても、あるいはまたそれぞれの自治体においても求めてきている課題でございます。そういう意味では、この課題は今喫緊の課題であって、早急に何とかしていかなければならない問題だろうというふうに私も思っております。  しかし、議会においてはかつて高等学校等修学資金借入支援制度のときには、ちょうど奨学金制度を導入したらということで、超党派の議員で勉強会をやって、そしてこの制度をつくってきたという経緯がございます。そういう意味で、やはりこの問題は共通の課題にしていくということが非常に大きな課題だろうというふうに思っています。そして、実は28日にも超党派で勉強会を立ち上げて、この問題について考えていこうということで今取り組んでいこうとしているところでございますので、私はこの問題について、きょうのこの請願については判断をすることはしないで、そういった取り組みをこれからしっかりするべきだということを申し上げておきたいと思います。 144: ◯委員長  御意見として承っておきます。よろしいですか。(「はい」の声あり)  それでは、本請願の取り扱いについてお諮りをいたします。本請願の取り扱いについては、採択、不採択、継続審査などがありますが、いかがいたしましょうか。 145: ◯ふるくぼ和子委員  仙台市独自の給付型奨学金制度の設立を求めるこの市民からの本当に切実な願いである請願は、先ほども述べましたけれども、学びたいと願う子供の希望をかなえることができる、そしてしなければならない責任を負っているのが地方自治体、仙台市です。今、議会でも超党派の学習会を行って、理解を深めようという努力が始まろうともしています。仙台市に独自に給付型奨学金制度をつくってほしいと求めるこの請願は、子供たちの夢を実現につなげる大事な内容ですから、市民から寄せられたこの切実な声にこそ応えるべきであり、ぜひ採択すべきだということを求めたいと思います。 146: ◯庄司俊充委員  今現在、平成29年度から国においても給付型奨学金の制度設計というか、盛んに行われているところでございます。それを見ていくという部分も大事だろうと思いますし、市議会としても今、検討、勉強会を立ち上げると、やっているという状態でありますので、今回は不採択としていただきたいと思います。 147: ◯委員長  それでは、起立により採決いたします。  お諮りいたします。本請願を採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 148: ◯委員長  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  以上で付託請願審査を終了いたします。                《所管事務について》 149: ◯委員長  それでは、所管事務に戻ります。  先ほどの教育局からの報告に対して、御質問はございませんか。 150: ◯ふるくぼ和子委員  私からは、所管事務のほうで資料9について、貝森小学校跡施設の利活用について、少し確認を含めて伺いたいと思います。  貝森小学校跡施設の利活用として、校舎についてですけれども、歴史的公文書センターとして活用されると、こういう報告でした。歴史資料として貴重な公文書の中には旧宮城町や秋保町、泉市、これらのものも含まれているというふうに思いますが、合併当時に引き継いだものが処分されているようなことはないのか、大変心配もするものなんですけれども、まずこの点確認をさせていただきたいと思います。いかがでしょうか。 151: ◯学校規模適正化推進室長  旧宮城町、旧秋保町、旧泉市の公文書につきましても現在保存されておりまして、歴史的公文書に該当する文書につきましては公文書センターに保存する予定であると担当局のほうから伺っております。 152: ◯ふるくぼ和子委員  合併の際にもしかしたらというふうにも非常に心配をするところです。どうしてもそれぞれの合併前の判断というのも入ったということも考えられますので、心配をしています。ぜひ点検、確認をしていただきたいなというふうにも思います。  今回移るということですから、そうした旧宮城町、秋保町、泉市のものを引き続き大事にしていただいて、保存年限を経過したものでも現在の仙台市を構成する大事な資料ということなわけですから、しっかり保存することを求めたいと思いますが、またそれらを安心して保管できるキャパや環境であるかということの確認とあわせ、伺っておきたいと思います。 153: ◯学校規模適正化推進室長  歴史的公文書に該当する公文書につきましては、永久保存する予定であると伺っております。ただいま委員から御指摘のございました点につきましては、担当局のほうに伝えてまいりたいと思います。 154: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 155: ◯委員長  なければ、以上で報告事項関係を終了いたします。  この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様方から何か発言等がありましたらお願いいたします。 156: ◯鈴木広康委員  私のほうからは、今議会でも一般質問でも教員の多忙化というところで質疑があったかと思うんですが、その部分でちょっとお話をさせていただきたいと思います。  教員の多忙化ということで、まず確認をしたいのが、現在教員の皆さんが在校されている時間、いわゆる時間外で在校されている時間がかなりふえているようなんですけれども、今どのような状況で、どのように変化してきているのか、まず確認をしたいと思います。 157: ◯教職員課長  仙台市内の教員の1カ月の平均在校時間でございますが、小学校におきましては平成23年度、33.1時間から、平成27年度は38.2時間へ、中学校におきましては平成23年度、59.2時間から、平成27年度は66.9時間へ、高等学校、中等教育学校におきましては平成23年度、41.1時間から、平成27年度は47.2時間へと、いずれの校種におきましても年々微増傾向が続いているというところでございます。 158: ◯鈴木広康委員  先生方が忙しいということになるんだと思いますけれども、在校される時間がふえているという状況であります。この時間外の在校している部分については、いわゆる手当というか、時間外の手当というものがあるんだろうというふうに思うんですけれども、この手当はどのようになっているのかお伺いをいたします。 159: ◯教職員課長  教員につきましては、時間外手当は出ておりません。 160: ◯鈴木広康委員  教員の部分につきましては、教職調整額というのがあるというような部分であります。これは4%ということでお聞きをしているところなんですけれども、この4%という額、そしてまた一般の公務員という形に置きかえたときに、いわゆる教職調整額という部分が手当というところの一つに置きかえて、時間外なのかという判断は別としても、それを一般公務員というところで比較した場合にはどれだけの差額になるのか確認をしたいというふうに思います。 161: ◯教職員課長  教職調整額4%と時間外手当の差というお尋ねでございます。仙台市内中学校教員、平均年齢43.7歳を一応モデルとして御説明申し上げたいと思います。  教職調整額は4%ということでございますので、1万4884円ということになります。それを超過勤務手当というふうに計算した場合、先ほどの平成27年度の超過勤務、約67時間というふうにした場合でございますが、21万983円というふうになっております。 162: ◯鈴木広康委員  教員の皆さんの部分なので、勤務の時間というところを在校時間も含めて判断するというのがなかなか難しいのかもしれませんけれども、金額だけで言うと今くらいの差が出てくるということになるというふうに思います。その上で確認をしておきたいんですけれども、この教職調整額という支給そのものの考え方、どのような考え方で支給をされているのか、お示しを願いたいと思います。 163: ◯教職員課長  教職調整額の考え方でございますが、これは教育職員の給与特別措置法におきまして、教員には一般行政職と同様の厳格な時間的管理を前提としたということはできないため、時間的計測のもと支払われる時間外勤務手当はなじまないため、実際の労働時間とは関係なく、一律支給の給与がふさわしいというふうにされたというところでございます。また、教員の勤務様態の特殊性に基づき、勤務時間の内外を包括的に評価することが適当とされ、本給相当の給与として措置されたというところでございます。  なお、4%という数値につきましては、昭和41年当時の教員の1週間の超過勤務時間、小学校が1時間20分、中学校が2時間30分、高等学校が1時間48分で、年44週勤務した場合をもとに算出されたというところでございます。 164: ◯鈴木広康委員  年々在校時間もふえている、そして先ほど4%の部分と超過勤務の手当というところの計算の差額も聞きましたけれども、昭和41年にこの4%が定められたということですけれども、国でも何年か前にこれらのことについて改善すべきではないかと、改定すべきではないかというような議論があったかというふうに思うんですが、どんな議論がされているのか、確認をいたします。 165: ◯教職員課長  今、委員御指摘のとおり、文科省につきましても平成21年当時、この教職調整額について検討がなされたというふうに伺っているところでございますが、その後につきましては現在に至るまで教職調整額の変更については議論されていないというふうに認識しているところでございます。 166: ◯鈴木広康委員  私も現場で先生方とお話しする機会があったりする中で、やっぱり年々忙しいんですというようなお話も伺うんですが、ある意味ではその調整額という部分だけのところだけで言ってしまうと、私たちがいる在校時間に見合った分ではないんですよねというようなお話も聞くんですけれども、ただ、今おっしゃったように先生の部分では時間的な管理が難しいというような判断をされているというようなことがあるんですが、また1点、先生という立場を取り除くならば、ある意味では家庭に戻れば一人の親であるという状況にもなるというふうに思います。そういうことを考えた場合、時間外におけるいろいろ働いている、実のあることをやっていただいていると思うんですけれども、その多忙化の中で家族とのいろいろな時間の確保という、時間外勤務というところに対して何かの仙台市の教育委員会では工夫をされたりして、そういった部分で働いているけれども、なかなか4%というところ、超過勤務というところと見合っていないような部分もあるけれども、でも我々教育委員会としては家庭に戻ったら一教員であっても家族の親であるというところを考えた場合に、何かの時間外への配慮というか工夫をされているのかお伺いをしたいというふうに思います。 167: ◯教職員課長  家族との時間の確保ということでございますが、教員の多忙化解消ということにつきましては、教育委員会といたしましてもこれまでも負担軽減を図っているというところでございます。特に御指摘のありました中学校の教員の在校時間に大きな影響を及ぼしていると考えられます部活動につきましては、複数顧問制、それから外部指導者等を積極的に導入すること、それから部活動の休養日の設定、また平成29年度からは、これは中学校のみではありませんが、全ての小中、高等学校でございますが、夏季学校閉庁日を導入し、休暇をとりやすい環境等を整えていくということで、今後も教員の多忙化解消に向けて検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 168: ◯鈴木広康委員  多忙化解消というところでは、今のお話でいくといわゆる休暇をとるというところが、一つの休養をとるという部活動であったり調整をしていくというところが、今、教育委員会としては考える最大のところなのかなというふうに思うんですけれども、1点、きょうはその多忙化の部分でこういったこともできるのではないかというところをちょっとお話をしたいと思うんですが、先日、これは一般紙にも掲載されましたけれども、高校の入試の出願事務、これが煩雑になっているということがありました。中学校におけるいわゆる高校の入試の出願事務、今先生方はどのような対応になっているのか、お伺いをいたします。 169: ◯高校教育課長  各中学校では、調査書等作成委員会を五、六回開き、3学年の教員を中心に組織的に出願事務に対応しているところでございます。その内容といたしましては、成績の点検、調査書の作成、保護者が作成した願書等の点検、高校への出願などの事務手続を行ってございます。 170: ◯鈴木広康委員  そうすると、3年生になったときに3学年の先生方が皆さんでやっているということだと思うんですが、今現在において公立高校であったり私立高校であったりと、いわゆる選抜の方法が多様化しているというようなことを聞いております。そうすると、これまで以上に多様化されているので、事務量としても先生方が今おっしゃったような内容も含めてですけれども、ふえているという認識で私は聞き及んでいるんですけれども、その点はいかがでしょうか。 171: ◯高校教育課長  中学校現場では、選抜方法の多様化により、御指摘のように出願に係る事務量では増加傾向にございます。  なお、公立高校の入学者選抜のあり方につきましては、現在県の付属機関である高等学校入学者選抜審議会において、入試事務のあり方などを課題として入試事務の効率化の観点からも見直しの検討が進められているところでございます。 172: ◯鈴木広康委員  事務量が多いということは、本来は先生方は入試をする生徒の進路指導をするということに時間を割いていっていただきたいというふうに思うんですけれども、なかなかそういうふうにもならないという状況があるのかなというふうに思います。そこで、これは今後ぜひともいろんなところを調べていただいて、検討していただきたいと私は思うんですけれども、他の自治体の教育委員会の中では、いわゆる出願については個人出願をしているところも中にはあると聞いております。そういう部分においては、願書はもらってきました、皆さんにお渡しします、まではいいかもしれません。その後においては、いろんなわからないところは教えてあげる事務が、そこは先生と生徒の間、まさに進路指導というところになっていこうかというふうに思うんですけれども、今だと多分学校で願書を預かります、それをまた今度は高校にも持っていってあげるというところまでやっていただいているんだろうなというふうに思うんですが、ですからこれは一概に仙台市だけがそういうふうにやりますよと言っても、受け取っていただける、いわゆる入試をしていただく高校の側も、そういった意識を持たないと変わっていかない部分だというふうに思うんですけれども、私が思うのは多忙化というところの1点と、もう一つは今言ったように本来であれば生徒のための進路指導に時間を費やしてほしいというところのポイントを考えた場合に、そういった何らかの工夫を、今の県のほうの高校の入試の部分でお話し合いをしているというところがありますから、そういったところに一石を投じていただきながら、そういったことも高校側、そして仙台市の教育委員会としても出願事務の部分について工夫を凝らしていくというところを私はやっていくことによって、少しずつかもしれませんけれども、いわゆる多忙化と言われる部分の事務量が減ったり、または生徒とかかわる時間がふえたりというところになっていくんだろうなと私は思うんですけれども、この点について、これは私のぜひとも今後検討していただきたいという思いなんですが、どのように考えているのかお伺いいたします。 173: ◯教育長  今、いろいろ御指摘いただきました。まさに今、高校入試のいろいろ手続関係というのは中学校、現場において行われており、かつ公立高校、私立、どちらも対応していると。そして私立はやはり特色ある学校をつくっていくために、いろいろな工夫をされて、その分いろいろ多様な手続になっているというのが現状だというところで、その分そのしわ寄せが中学校のほうに来ているというふうにも感じます。そういう点で、今御指摘の点も含め、より手続の簡素化といいますか、そういうものが可能になれば、よりミスも少なくなりますし、それだけ時間をとられることも少なくなるというメリットが大いにあると考えられます。ただ、今議員御指摘があったように、そもそも高校側に理解をしていただく、またそれを保護者、生徒側にも理解をしていただくためにはそれなりの時間も必要ですし、それと校長会なども通じて、また県教育委員会、そちらのほうとも十分意見交換をしながら、より改善の方向に我々もこれは努力すべきかなというふうに今認識しているところでございます。 174: ◯鈴木広康委員  そういった課題を乗り越えながらやっている教育委員会もあるということを私も聞いておりますので、ぜひそういったところもしっかりと研究をしていただきながら、改善、何を変えれば簡素化になるのかという部分、それは先ほども申し上げましたけれども、先生は本来だったら生徒に時間を費やしてもらいたいというところの一つの思いとして、きょうは提案をさせていただきましたので、よろしくお願いします。  もう1点。これはちょっと通告しなかったので、答えられればと思いますけれども、先ほど請願があったので、その中でいろいろ調査結果を聞いたので、私も大変だなと思ったのでちょっとお話をしたいなと思うんですが、夏暑いですと。教室も暑いですと。30度ですと。扇風機で対応していますと。私もその中で、そういうことを聞いたならば、やっぱり何かをしなければならないと思うんですね。何かをしなければならない。私もPFIによってのエアコン整備などは提案させていただいています。エアコン整備がなかなか難しい、それはまずはそうですかというお話になっていますけれども、でも暑いというところで変わりはない。そうであれば、やっぱり環境整備ということが先ほどの中にもあったわけですから、これは私も現場、学校の教室に行って、前のほうに扇風機、後ろに扇風機、そうするとどこが暑いんですかと先生に聞くと、真ん中が暑いんですよねという話になるわけですね。これは実際の経験上からお話をさせてもらうんですけれども、私はスリランカというところに2年間住んでいました。毎日33度ぐらいある場所ですね。そこで、夏、部屋にはエアコンはありません。裕福な家にはあります。ホテルなんかにもエアコンはあります。でも、裕福じゃない家にはエアコンはありません。だから暑いわけですよね、室内は。どうしていたか。どういうふうな生活を皆さんしているか。天井のファンなんですよ。天井ファンでずっと空気を拡散しながらやっていらっしゃるんですね。そのときに、紙も飛ぶというお話を言っている人もいますけれども、紙が飛ぶんだったらどこでも使ってません。使っているところはいっぱいありました。そうやって仕事をしているところもたくさんありました。私は何を言いたいかというと、もう少し前向きなことをやるのであれば、少しぐらい工夫をしてみて、どこかの教室に天井ファンつけてみたらどうなのかなとかということをやることによって、改善に導いていくんだろうなと私は思うんですよ。それが費用対効果があるとかないとかではなくて、まずはいろんな工夫をしていただくと。それによって環境が変わったと言っていただけるような改善が必要ではないかなというふうに私は思うんですけれども、そういった天井ファンなんかをつけてみようとかという考え方は、検討とか研究とかはしたことはなかったのかなということをちょっとお聞きしたいなと思うんですけれども。 175: ◯総務企画部長  ただいま御提案いただきました天井ファンでございますけれども、今まで実際に取りつけたらどうなるかという検討をしたことはございませんでしたが、実際学校の天井の強度とか、それから照明との関係とか、いろいろ技術的な課題はあるかとは思いますが、何らかの方策ということが求められているという環境の中で、いろいろ考えていきたいというふうに思っております。 176: ◯鈴木広康委員  要は何かをやっぱり少しずつ変えていくというのは、手間もかかるし時間もかかるんですよ。ですから、そういったことをしっかりと前に進めることによって、それがもしかしたら、私もPFIを一つ発想しましたけれども、そういうところに置きかわって、エアコンのほうがいいんじゃないのというところに行くかもしれないし、何もせずして扇風機だけではだめなんじゃないですかという私の思いでございますので、ぜひそういったことも前に前に進ませて、環境がよくなるような工夫をしていただきたいと思います。 177: ◯委員長  ほかに発言等がありましたらお願いをいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 178: ◯委員長  なければ、次に閉会中継続審査事項についてお諮りいたします。「教職員の研修について」及び「自転車の安全利用について」を閉会中も継続して審査することにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 179: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、そのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。  ここで、委員の皆様にあらかじめ閉会中の委員会の開催についてお断りを申し上げたいと思います。御案内のとおり、今定例会は3月10日に閉会の予定でありますことから、私といたしましては3月の委員会は開催せず、4月、5月の委員会の開催を考えておりますので、御了承を願います。  以上で所管事務を終了いたします。  これをもって委員会を閉会いたします。...